損切りはお早めに
10/28(火)のちちんぷいぷいで大阪都構想についてのコーナーがありました。
10/27(月)に議会において都構想の協定書が否決されたことについての報道と、街頭の大阪市民へのインタビューがメインでした。
やはり街頭インタビューでは「私は都構想 はよくわからないけど賛成です。」と答える50代女性が登場し、『よくわからないけど賛成』の有権者が一定数存在することをうかがわせます。
また、インタビューに答えた別の女性の発言ですが、「ここで都構想をやめたら今までやってきたことが無駄になる。」というのがありました。
確かに、都構想推進のためには莫大なお金と労力がかかっています。優秀な公務員も制度設計のために労力をつぎ込んできました。ここで諦めるとなったら、今までのコストを損失として確定させることになります。
人間はできる限り損失を確定するのを遅らせようとする心理的な性質があります。今まで投資と思って払ってきたものが全部ムダになりましたと言われるのは辛いものです。ですが、ここは発想を変えねばなりません。
都構想は二重行政の解消効果があるとされていましたが、実は、そんな効果はほとんどないことが明らかになっています。
また、新たな庁舎の建設費用もかかるので、実際は都構想が新たな損失を生むのです。
こういう時に、一番得な選択肢とは、ダメなものに早々に見切りをつけ、損切りをしてしまうことなのです。
今までの損は確定しますが、損失が今以上に膨らむことはありません。
勇気のいることですが、やればやるだけ損失が膨らむ都構想実現の努力を続けるより、スパッと諦めて現実的な経済対策を練ることに注力する方が、よほどベターな選択肢なのです。
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