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2014年11月 7日 (金)

給食への不満は子供のワガママではない

産経新聞に、大阪市の中学校給食に関して酷い記事がありました。この記事では、どう読んでも「大阪市の中学生がワガママを言っている」と受け止めてしまう読者がいると思いますので、つっこみを入れたいと思います

。 【西論】橋下市長の信念、中学給食 迎合は食育にあらず、育むのは舌より心と体 - 産経WEST

    http://www.sankei.com/smp/west/news/141107/wst1411070004-s.html
 
「 当欄が指摘したいのは、ここまで中学生の食に気を遣う必要があるのかということだ。生徒たちを批判するのではない。たかだか13~15歳の子供である。好みは何かと問われれば、深い考えもなく好きなものを言うのは当たり前だ。それに応えるだけで真の食育ができるのか。食育という言葉に振り回されていないか。市教委に問いたいのはそのことである。」

  この部分は「ちゃんとしたものを提供しているが、年端もいかぬ中学生のワガママに振り回されている」という風にしか読めません。

しかし、今年から全ての一年生を対象に始まった中学校給食には、大きな問題があります。 昨年まで、大阪市の中学校では希望者を対象に業者の仕出し弁当を提供していましたが、「量が少ない」「まずい」「冷たい」とのクレームが多く、利用率は低迷していました。 それを今年からいきなり全員を対象に提供を始めたことにより、問題が大きくなっています。

まず1つめの問題点は、量が選べないこと。中学生は運動部の男子と文化部の女子では、必要摂取カロリーがまるで違います。運動部の男子からは「少ない」、女子などからは「多すぎる」とのクレームがありました。

2つめの問題点は給食が冷たいことと不味いことです。外部の業者が作った弁当を学校に運び込み、給食時間になってから提供するという形なのですが、その間の衛星管理が問題になっていました。そこで、給食時間まで取り敢えず冷やして雑菌の繁殖を防ぎ『冷えた状態のまま提供する』という形になっていたのです。 冷たい弁当なんて、美味しく感じられないのが当たり前です。そのため記事にもあるように、残食率が凄く高くなってしまっていました。
1415349516495.jpg
   

また、レトルトカレーが提供されるなど、メニューの選定も首をかしげざるを得ないものがありました。 1415349522169.jpg
   

これは大阪市の中学生がLINEで回覧を回している光景です。中学生にもなれば、学校給食でレトルトカレーが提供されればおかしいと思って当たり前です。明らかに手抜きだと思います。

問題点の3つめは異物混入です。 大阪 中学生対象の給食の中から「虫・輪ゴム・髪の毛」発見 - NAVER まとめ http://matome.naver.jp/m/odai/2140497889389030301


給食の全員提供が始まってわずか1ヶ月のあいだに38件もの異物混入がありました。これはいきなり対象を全員に拡大したために、業者に無理がかかったのが原因です。

大阪市の給食事業はざっとみただけでもこれだけの問題があります。給食に対する不満は、決して味だけではありません。なのに、産経の記事ときたら給食の味の問題だけを抜き出しています。果たしてちゃんと取材をしたのでしょうか? 確かに給食が提供されていたほうが保護者も楽になるという側面もあるのでしょうが、現在の提供体制はあまりにも杜撰です。

給食はあるが、不味くて食べられないために親が別に弁当を持たせたりしているケースもあります。それでいてきっちり給食費は徴収されます。 大阪市の給食事業は提供体制が整うまでは選択制にするのがベターだと言えるでしょう。提供される給食があまりにも不出来なために、生徒や保護者に負担を与えては話になりません。産経もあのような記事で追い討ちをかけないでほしいです。

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