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2015年3月 4日 (水)

生活保護のプリペイドカード化、早くも頓挫?

生活保護“トップ”大阪市「プリカにチャージ」実験、参加希望わずか“5世帯”

http://www.sankei.com/smp/west/news/150304/wst1503040021-s.html

【市は、2月上旬から24区のケースワーカーを通じて参加者を募集してきた。わずか5世帯、目標数の「400分の1」という現状に、市担当者の1人は「予想より少ない」と困惑気味に話す。

 市は3月24日まで参加者の募集を続けた上で、目標数に達していなくてもモデル事業を半年から1年程度実施する方針。本格導入に向けた検証として、カード支給が便利だったかどうかなどをアンケートで尋ねるとしているが、市幹部は「仮に今の人数から大きく伸びなければ、十分な検証は難しくなってしまう」と危惧する。

 生活保護行政に詳しい関西国際大の道中隆教授(社会保障論)は「受給者にとってプリペイドカードを受け取るということは、金銭管理ができないというレッテル貼りに等しい」と指摘し、多くの受給者が拒絶反応を起こしていると分析。さらに「行政から使い道をいろいろと詮索されるのではないかとの不安があるのだろう」と語った。】

生活保護の支給を一部プリペイドカードにするという話が持ち上がっていましたが、受給者からの抵抗感からか、カードでの支給を希望する世帯はほとんど無かったとのことです。

プリペイドカード化に賛成する意見として、カードで支給することにより受給者の無駄遣いが減るのではないかとか、パチンコ通いをしなくなるのではないかといったものがありますが、私としてはそんなに簡単な問題ではないと思います。

そもそも、生活保護といってもそれほど多額な保護費が支給されてるわけではないので、無駄遣いばかりしている人がそうそういるわけではないのではないでしょうか。

パチンコ依存症などの問題を抱える受給者も一部にはいるでしょうが、これはカードで支給すれば解決するといった問題ではありません。依存症であれば、専門的な治療でなければ解決できないと思います。パチンコ依存症患者が、「カードで保護費が支給されたからパチンコに行くのは諦めよう」などとなることはまずあり得ません。カードで支給されたからといって簡単に諦めないのが依存症です。

また金銭管理の上手くできていない受給者に対しても、単純にカードを渡して使い道を調べて口出ししたり、1日の利用上限を設けて使いすぎを防いだりというやり方で、どれほど効果があるのかが疑問です。

本当にきっちり金銭管理をさせようとすると、全額カードで支給しないとできないのではないかと思いますが、そうすると利便性の意味では不自由になります。カードを使える店でしか買い物ができません。また、カードで履歴をチェックして使い道にまで口出ししたとして、本当にそういう管理的なやり方だけで金銭問題が解決するかというと疑問に思います。

やはり、金銭管理に困難を抱える受給者にも、個別的な対応をとるしかないのではないでしょうか。現に認知症などで金銭管理に困難を抱える人を対象に、日常生活自立支援制度などが用意されています。これでその都度必要な分だけ要支援者に生活費が渡され、金銭管理ができているケースも多くありますので、金銭管理という意味でカードが必要なことはほとんどないのではないでしょうか。

私としては生活保護費のプリペイドカード化はメリットがほとんど見いだせないとしか思えません。この制度の取り組みは出足からいきなりつまづいていますが、ここですっぱり見切りをつけるべきではないかと思います。

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