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2016年9月27日 (火)

無知と偏見が福島の人たちを傷つける

久しぶりの更新です。

当ブログでは、以前も原発事故による風評被害の問題を取り上げ、福島県に対する偏見からデマを吹聴している人たちを批判しました。原発事故から5年以上が経ち福島第一原発の事故処理もだいぶ進んできています。また、喜ばしいニュースとして、福島県産米の全袋調査の結果、基準値超えゼロが達成されるなど、放射性物質による汚染もかなり改善されています。海産物などに関しても随時調査が行われ、海産物の汚染も心配ないレベルであることが確認されつつあります。福島第一原発事故により、福島県の人たちが被害を受けたという事実は変わりませんしとても悲しいことですが、すこしずつ事態が改善していることはいいことだと思います。

しかし、残念ながら福島の人たちの苦しみはまだまだ続いています。福島第一原発事故によって、原発周辺に住んでいた人たちは住む場所を離れざるを得なくなったことは事実です。避難によって生活が壊れてしまった事実は厳然としてあります。その事実から決して目をそむけることはできないでしょう。

また、以前の記事でも指摘したことですが、風評被害問題も深刻です。いまだに福島県産にネガティブなイメージを持っている人が少なくないのです。ある程度はやむを得ないことだとは思いますが、ネットで風評被害を【煽っている人】は特に福島県の実情を全然知りません。よく知らないで5年にもわたってデマが垂れ流されている状況は改善されなければならないと思います。風評被害を煽るデマを流す人たちは【なんとなく福島県産を避ける】程度ではなく、福島県の農家を人殺し呼ばわりしたり、福島では人がどんどん死んでいるなどと妄想にしてもあまりにもあり得ない話を吹聴したりと、あまりにも現実をしらない思いこみの激しさにまったく呆れるばかりです。



福島に寄せられるデマがどんなに荒唐無稽なものなのか、福島に住む人達の想いとは、まずは林智裕氏の記事を読んで皆さんによく考えて欲しいと思います。

そして、原発事故から5年がたった今に至って風評被害を助長するデマを吹聴している人、この人たちはなかなか冷静に現実を認識することは難しいのでしょう。判断材料を提示して「あなたの言うことは間違っています」と指摘したところでそう簡単に認識が変わるものではありません。ですが、彼らの流すデマによって被害をこうむる人がいる限り、そのデマを私は批判したいと思います。

デマを具体例を挙げて批判すると、例えば以下のようなデマを流している人がいます。


この記事は「福島第一原発周辺では不可思議な霧が晴れることがなくなった」として、それを根拠に核燃料と周囲の水が反応しているとしています。

ですが、この時点で記事を書いた人が当の福島に対してあまりにも無知であることがわかります。

というのは福島第一原発のみならず、この地方には霧が頻発するのは珍しいことではないのです。
『福島第一原発廃炉図鑑』という本に、この霧のデマについ指摘されていますので、222pから一部引用します。


「最近ですと、2015年10月発売の「週刊プレイボーイ」が「異様な白い霧」を指摘し、その理由として3号機のデブリが発熱しているのではないかという「憶測」を披露しています。他にも、インターネット上では、1F内に設置しているライブカメラに映る霧に再臨界を疑う有象無象の記事が存在します。」

霧について再臨界を疑うデマを流しているのは1つや2つではないということですね。霧の正体について『福島第一原発廃炉図鑑』で解説されていますので223pから引用します。

「ではなぜ、臨界していないのに、ここには「白い霧」が見られるのでしょうか。答えは簡単です。元から定期的に海霧が出る地域だからです。「白い霧」は、原発が建設される遥かに前から、当たり前に存在していたからです。東北地方にの海沿いには昔から、やませ(山背)という現象があります。初夏から夏にかけて日本の北東にあるオホーツク海気団から流れ込む冷たく湿った空気が日本近海の温かい空気と触れあって、しばしば海上で巨大な霧や雲を発生させるのです。東北地方沿岸部のみならず、規模によっては内陸部までをも覆います。」

というわけで、福島第一原発周辺の霧は昔からありふれた現象でしかないわけです。

霧で騒ぐのは義務教育の範囲内の昔からの自然現象を知らないだけです。このいい加減な言動をする人たちはいったいこの5年間何をやっていたのかと情けなくなります。

また、原発作業員の体調不良が隠しようがないというのもどうでしょうか。時折ネットでも作業員が劣悪な労働環境におかれ、体調不良が続出しているという情報もありますが、これも完全なデマです。
福島第一原発で働く人の数は、1日あたりだいたい6500人から7000人になります。週に2、3回しか働かない人もいるので、作業員の総数で言えばもっと多いことになりますね。このうちの半分くらいは、地元住民です。かれらは近くに実家があったり、マンションを借りて一人暮らしをしていたりと様々です。残りもう半分は遠方から通ったり、ホテルや旅館に長期宿泊しています。

ここで本当に作業員の体調不良が続発するようなら、本当に隠せるものではありません。本当にあったら大騒ぎになります。そうならないのはなぜかと言うと、何もないからです。要するに健康被害がどうのこうのというデマを鵜呑みにしている人は何も知らないから騒いでいるだけに過ぎないのです。

しかし、そんないい加減な主張でも、それらが情報空間に垂れ流される限り、福島の人たちを傷つける有害物質になります。福島第一原発事故から5年、福島に関心を持つ人もそれほどではない人も様々な人がいますが、いつまでも知らないままでいる訳にはいかないのではないのでしょうか。

何も知らない人がいい加減な事を言い、ただ普通に生活したいだけの人を苦しめる、そのようなことはもう終わってほしいと思います。

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