府と市で実は火の消し方は違う
自民党大阪市議の川嶋氏のフェイスブックからシェアします。
大阪府と大阪市の消防学校は統合されてしまったのですが、違う内容の教育をするべきなのに、同じカリキュラムを組んでしまっているために教育しなおす無駄が生じているのだそうです。
街を見てみれば、大阪市は市街地ですが大阪市から出れば風景がガラリと変わりますものね。
「大阪府の消防学校と大阪市の消防学校は統合されていますが、教育内容にはそもそも違いがありました。
なぜなら、それぞれの消防隊の「装備」は異なるからです。なぜ、「装備」が異なるのか、それは、大阪市は建物の高層化や、地下街があること、また都市集積しているからこそ、一瞬で鎮火しなければならないので、そもそも府下の消防と大阪市の消防では「火の消し方」が違うというところに起因しています。
大阪市消防は「火元」に近づいて消火しますが、大阪府下の消防は建物の外からの消火にあたります。以前、NHKのドラマで藤原紀香さんが主演した大阪市消防を舞台としたドラマ「ボーダーライン」を見て頂いたら、大阪市消防の「火元」に突っ込んでいくスキルの高さがわかりますが…。
消防学校の統合をしたことで、実は、大阪市消防の初任研修は、大阪府の消防学校での研修の後、改めて大阪市の消防学校でも実施しており、実は二度手間となっています。
二重行政の解消と言いながら、違う種類の「ムダ」を生み出してしまっています。現実を直視せず、何でもかんでも「二重行政だ!」と盲目的に突き進んだ結果です。」
これについて川島市議の指摘は明確でわかりやすいです。
以前、辛坊治朗とかいうアナウンサーが著書で的外れな解説をしていました。
辛坊いわく、大阪府と大阪市で火の消し方が違うわけがない、典型的な無駄な二重行政だとのことですが、地下街や高層ビルが多く存在する大阪市の消防の装備は大阪市以外とはまた違います。街並みが違えば、必要な教育も違うというのが当然の話ですよね。
こうしてみると、なんでもかんでも統合すればいいと安易に考えてはいけないのがよくわかります。図書館や体育館など、維新が二重行政であると主張してきたものも、また別の役割を持つ7もので2つあってもムダではないということを以前の記事でも指摘してきました。
結局、今あるものはちゃんと存在する理由があるのだということですね。
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