pop

  • pop
無料ブログはココログ

« この国の公共事業嫌いは病気レベル | トップページ | 差別がないと都合の悪い人達 »

2017年1月24日 (火)

いまだにグローバル化の夢から醒めない日本

何かと過激な発言がクローズアップされるトランプ新大統領ですが、明確にグローバリゼーションの行きすぎを是正するという方針を打ち出している模様です。もっとも日本のメディアは保護主義という単語を別の言葉で誤魔化し、曖昧にしようとしているようですが、藤井聡教授らがその欺瞞を指摘していました。

「いずれにしても、トランプは、米国民に保護主義に基づく保護貿易を重視し、外国との貿易戦争を徹底的に戦い抜く、そして、絶対に負けない、と宣言したという事実を、我々日本人は、適当に和訳を誤魔化して、軽視するようなことがあってはなりません。
この様な大統領相手に、自由貿易をすすめましょうなぞと、犬が腹を見せるようにしてすり寄れば、あらゆるものを奪い取られてしまうことになるでしょう。
つまり、TPPがダメなら次は日米FTA......なぞと生ぬるい事を言っている間に、それこそ日本の需要、雇用や所得を米国に根こそぎ持って行かれることになるのです。
そういう事実を理解するためにも、誤魔化しの日本語訳に騙されては、絶対にならないのです。」

米国がグローバル化とは逆の方向に進もうとしているにもかかわらず、いまだに自由貿易をより進めていこうとする日本の姿勢もまた、藤井聡氏は苦言を呈しているようにも見えます。筆者もまた、グローバリゼーションの進展は国民経済を疲弊させる要因と見ています。

フランスの歴史人口学者のエマニュエル・トッド氏は最近「グローバル疲れ」という言葉を用いグローバル化の時期は終わりつつあると論じています。

トッドは戦後社会の歴史を大まかに三つにわけて論じています。

一つ目は大戦終了から1980年までの福祉国家の時代です。

安定的に経済成長が持続し、その間、各国の経済政策は行き過ぎた自由化や過度なグローバル化はみられませんでした。

二つ目はサッチャーやレーガンが現れた80年代から2010年代までの時代です。このころからグローバル化や人自由主義的な政策が勢いを増し、経済に不安定化要因が増えました。

三つ目としてトッドが論じる時代が2010年代以降です。このころからグローバル化の流れは衰えていっているのです。

経済学者の柴山桂太氏によると、各国間の資本移動はピークの2007年から三分の一程度に減少しているとのことです。にもかかわらず、日本のメディアに登場する識者と呼ばれるような人達は、いまだに保護主義は無条件に悪であるかのような物言いをしているように感じます。

このまま日本はグローバル化がこれからも進んでいくかのように勘違いし、終わった夢を追い続けるのでしょうか?どうやらそうなりそうですけどね。



« この国の公共事業嫌いは病気レベル | トップページ | 差別がないと都合の悪い人達 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2063857/69352473

この記事へのトラックバック一覧です: いまだにグローバル化の夢から醒めない日本:

« この国の公共事業嫌いは病気レベル | トップページ | 差別がないと都合の悪い人達 »