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2017年1月30日 (月)

大阪府が発達障害対策で協定



大阪府が発達障害と貧困対策で協定を結んだとの報道です。

発達障害は以前に比べて認知度が高まってきたように感じます。基本的に、筆者も発達障害への取り組みをすることを支持します。

しかし、今回松井知事は悪気なく発言しているとは思うのですが、「発達障害は治療と訓練で重篤化を防げる。障害児が社会の一員になるために力を貸していただきたい」と言っているのは少し違うかなと思います。

発達障害を抱える子供には適切な支援・ケアの提供が必要なのは言うまでもないことですが、訓練して矯正するという視点でケアが提供されるものではありません。基本的に発達障害が持つ特性などをよく理解し、周囲も受容して環境を整えるという視点も大事です。出来ないことを無理にさせようとするとそれこそ二次障害という大きな問題を引き起こすことがあるので注意が必要ではないかと思います。

発達障害と一口に言っても

●ADHD(注意欠如多動性障害)

●自閉症スペクトラム(高機能自閉症、アスペルガー症候群など)

●LD(学習障害)

など様々な種類があり、当然支援の在り方は一様ではありません。

ADHDを例にとり、どのような支援があるかを考えてみましょう。
ADHDは不注意、多動性、衝動性などの3つの要素がみられる障害です。ADHDの子供は学校では忘れ物が多かったり、授業中にじっとしていることが出来ないなどの困難がみられます。

そのような子供に対する支援、訓練、接し方のポイントとしては
・よく褒める。
・才能を発見する。
 →得意不得意のはっきりしやすいADHDはその子の得意分野を見つけて上げることで自信を持ちやすくする。
・順序立てた行動を促す。
 →守らなければいけないルールやマナーはしっかりと教えておく。
・どういった不注意があるのか自覚をさせる。
などです。適切なケアを提供し、環境の調整をはかることで社会的なスキルの習得を促し、社会に出てもうまくやっていけるように支援することが必要です。周囲の理解も必要です。
場合によってはストラテラ、コンサータというADHDの症状を抑制する薬をサポートに使います。

これを不注意があるから、多動性があるからということで叱りつけてばかりだったり無理やり席に着かせようとする指導で押さえつけようとしてもうまくいきません。信じがたいことに、聞いた話では「ADHDの子供には怒鳴って言うことをきかせればいい」と発言する保育士もいるそうです。そのような指導をした場合、二次障害を引き起こす可能性が高いです。

タレントの栗原類さんなどが自身が発達障害であることを公開し、以前よりかなり知られるようにはなってきていますが、まだまだ発達障害の支援は受けやすいとは言えません。社会が発達障害の人のことをよく理解できるようになるように、せっかく大阪府は協定を結んだのですから、うまく取り組んで頂きたいと思います。

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