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2017年2月 3日 (金)

いくら事実を積み重ねても払拭されない差別

このブログでは以前の記事でも甲状腺がんについて取り上げ甲状腺がんの多数発見は単に検査によってこれまでありふれていたがんが見つかっただけの可能性を指摘しました。

あらたな発表でも、やはり検査によって多数見つかっているがんは過剰診断であると報告されたとのことです。



「甲状腺がん異常増加の原因は過剰診断だった
世界中の先進国で甲状腺がんの罹患率が近年急激に増加しています。特に目立つのが韓国。この数年間で6~7倍も甲状腺がんが発見されるようになりました。さて、その原因は何でしようか? 北朝鮮の核実験による放射能被曝でしょうか。あるいは、謎の発がん物質が韓国国内に蔓延しているのでしょうか。

その回答は過剰診断(見つける必要のないがんを検診で見つけ出してしまうこと)です。北朝鮮の核でも発がん物質でもありません。韓国は甲状腺がん検診を積極的に行っていることで有名です。検診のやり過ぎが原因であるだろうことは以前から指摘されていましたが、最近発表された疫学研究で確たるエビデンスがついに出たのです。過剰診断が原因であったということです。

甲状腺がんは放置しても死なない?

ほとんど死亡しないがん
甲状腺がんの異常増加の大部分は2センチ未満の小さながんでした。しかも病理診断的には乳頭腺がんというタイプのものです。このようなサイズのがんはほとんど症状を出しません。

しかも甲状腺の乳頭腺がんは死亡原因とならないがんという特徴があります。別の原因で亡くなられた人の全身を病理解剖すると、甲状腺の乳頭腺がんがよくみつかります。すなわち、甲状腺の乳頭腺がんは放置しても死ぬまで症状を出さないがんであることがほとんどなのです。

一方、甲状腺がんによる死亡率はどうでしようか。死亡率は変わっていませんでした。甲状腺がんがこれだけ増えたといっても、死亡率は変わらずですから、生死に関係しないがんをみつけていたということになります。

しかも、今回発表されたデータによると、甲状腺がんが見つかった人々では一般人と比較して生存期間が長かったということも判明しました。検診を受けるような人々はもともと健康意識が高いので、より健康長寿であることが原因とされています。

リンパ節転移でも死亡しないがん
また、今回の韓国の疫学研究結果では、さらに興味深い結果が判明しました。リンパ節転移をみた患者でも甲状腺がんで死亡することは非常に稀であることがわかったのです。これは、がん診療に関係する専門家にとっては理解し難い結果でした。しかしそれが事実。これまでの常識にとらわれずに医学的現象を受け入れることも必要なのです。

甲状腺がんの検診は通常、エコーと呼ばれる超音波検査で行われます。ほとんど健康な一般人を対象に大規模な検査を行うのはかなりの 高額な費用がかかります。

また、甲状腺がんの診断では、その結節に針を刺して細胞を吸引し細胞診という顕微鏡検査を行うことによってなされます。出血などの合併症のリスクもある侵襲的な検査です。

福島原発事故の周辺住民の発がんリスクは?

過剰診断の認知が広がる
このような背景から韓国では2015年ごろから甲状腺がん検診への見直しが徐々に広がってきています。早期発見早期治療というコンセプトは正しいこともあればそうでないこともあるということを皆が理解し始めました。これにより、直近のデータでは、甲状腺がんの罹患率が低下し始めました。」

結局、検査をしても見過ごしても問題のないがんを見つけてしまうだけで、がんだとわかって精神的ショックを受けてしまったり検査費用や時間などがムダになってしまうというデメリットが際立っていたということなのです。

検診はメリットとデメリットを天秤にかけてするかどうかを決めないといけません。通常の甲状腺がんのような悪性度の極めて低い疾患は、やたらと検査をすると検診のメリットをデメリットが上回ってしまうのです。


とにかく、これで甲状腺がんの多数発見はなんら騒ぐ必要のないことであると改めて裏付けられた格好です。

しかし、これで安堵というわけにはいきません。福島の被曝線量は何も問題ないと既に明らかになっているにもかかわらず、福島に対して風評被害を加える人が後を絶たないという深刻な問題があります。

「やはり全国各地で子供たちが今まで我慢してきたという事実の表れだと思います!
完全に差別です!
福島県出身を隠せという指導。
どうして何の罪もない福島の子供たちが汚名を着せられ人目を気にしながら生きなければいけないのか?
福島県の子供たちは、一生負い目を背負って生きていかなければいけないんでしょうか?
あまり騒ぐなと言う風潮がありますが、騒がなければ福島の子供たちはいじめられるままです!
国連の科学委員会は福島県の調査を5年以上続け、福島県に放射能の健康被害はないと言うことを公に発表しています!」

福島から避難した家庭の子供が金銭を脅し取られるなどの犯罪被害にあったことが報道されるようになってきましたが、全国的な福島に対する差別被害が深刻な問題となっているのです。

福島に住んでいる人は差別にさらされとても傷ついています。



「昨年夏、関東地方のデパートで試食販売をしていた。中年の女性から「おいしいねえ。これはどこ産?」と聞かれ、うれしくなって「福島です」と笑顔で答えた。

 その瞬間、女性は口に入れた桃を吐き出し、立ち去った。

 体がすくみ、言葉が出なかった。なんてことをするんだろう。最初は怒りを感じた。少し時間がたつと、とても悲しく悔しい気持ちになった。福島という地名を言っただけで、こんなに激しく拒絶されるなんて。」

こうした差別は原発事故が起きた直後から、事故から6年が経とうする今になっても続けられているのです。

こういった差別をヘリパッド反対派も繰り返していました。

SADLのメンバーのFUSAEも葬式デモなどという愚劣なパフォーマンスをして福島の人達の尊厳を傷付けていました。

これからも、こうした醜い差別主義者たちと戦わなければならないのかと思います。

広島、長崎の原爆では被爆者に対する差別が長く残りました。福島で同じことを繰り返してはいけないと思います。

福島では健康被害も、先天異常も何もありませんでした。福島の人達が差別される理由は、何もありません。

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