2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

pop

  • pop

心と体

2019年3月12日 (火)

内臓の機能不全に関するケアマネジメント

内臓の機能不全

●内臓の機能不全とは

 

・糖尿病

・高血圧症

・脂質異常症

・心疾患

・呼吸器疾患

・腎臓病

・肝臓病  など

高齢者が一般的に罹患している可能性が高い内科系疾患の総称

 

●高齢者の内臓の機能不全の留意点

 

・高齢者は複数の疾患を有していることが多い

・医療関係者と連携し、疾患を理解する姿勢を持つ

・年齢とともに各臓器は機能低下する

・疾病ごとに経過は異なるため予後予測を理解した対応が必要

 

◆疾患ごとの特徴・留意点

 

●糖尿病

・1型糖尿病 インスリン依存型

 

・2型糖尿病 インスリン非依存型

 高齢者は2型糖尿病が多い

 

【症状】

口渴、多飲、多尿、全身倦怠感など

自覚症状がない場合も多い

血糖コントロール悪化の遷延により体重減少

糖尿病性昏睡を起こす場合もある

 

~三大合併症~

網膜症・糖尿病性腎症・抹消神経症害

 

【支援のポイント】

病状の把握、食事管理、規則的な服薬ができているか

→医療機関と連携を図り、病状の悪化を予防し異常を早期に発見する。

→配食なども活用し、食事管理が行えているか確認する。

→インスリン施注を要する場合や服薬管理に困難がある場合は訪問看護なども検討する。

 

●高血圧

【症状】

・無症状のことが多い

・動悸、息切れ

・頭痛、めまい、耳鳴り(動脈硬化による脳の循環障害による)

【治療】

・生活習慣の改善と薬物治療(降圧薬治療)

【療養上の留意点】

・塩分過剰摂取が原因のことが多い

 →必要に応じて減塩食を検討する

 

・病院以外での測定値も参考にする。(平常時の測定値を知る)

 

●脂質異常症

【原因】

血液中に含まれる物質が過剰、不足している状態

脂質異常症は動脈硬化を進行させない心疾患や脳血管疾患の原因となる

【症状】

・症状が現れないことが多い

・著名なLDLコレステロール上昇

  →眼瞼、肘、膝関節、アキレス腱などの黄色腫

【治療】

・食事療法、運動療法が基本。患者のリスク病態に応じて薬物療法。

【療養上の留意点】

・狭心症や脳梗塞症などを罹患している場合は再発予防→LDLコレステロールのコントロール

・食事療法、確実な服薬、適度な運動

 

●心疾患

※虚血性心疾患

・冠状動脈が狭窄、閉塞のため心筋が血流不足に陥る状態。

狭心症→心筋の一時的な酸素不足

心筋梗塞→冠状動脈の完全な閉塞

【症状】

・前胸部の胸痛、重苦しさ、圧迫感、左肩、下顎、首などへの放散痛

 

※心不全

心疾患により心臓のポンプ機能が低下した状態

【症状】

急性心不全→低血圧、尿量低下、四肢冷感、肺水腫による呼吸困難、起座呼吸

慢性心不全→易疲労感、四肢冷感、労作時呼吸困難

【治療】

・疾患や状態により異なる

・塩分制限や食事療法、内服治療が基本

・虚血性心疾患の場合心臓カテーテル治療や外科的手術を行う

【療養上の留意点】

・可能な運動量を把握する

・上気道感染などを契機に急激に悪化することもあり、慢性心不全の増悪を防ぐ

 

●呼吸器疾患

【原因】

・加齢に伴い換気機能、ガス交換機能、感染防御力が低下する

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は高齢者に多く70歳代の有病率が高い

喫煙が原因、男性に多い

【症状】

・咳嗽、喀痰、労作時息切れなど

・高齢者は風邪などを契機に肺炎を罹患することがある

【治療】

・抗菌薬、気管支拡張剤など、ステロイド、気管支拡張剤の吸入薬の使用

・在宅酸素療法

  呼吸疾患や心疾患、神経・筋疾患、悪性腫瘍などによって低酸素血症をきたしている患者に在宅で酸素投与を行う治療

【療養上の留意点】

・呼吸器感染予防が必要

・服薬管理を行う

 

●腎臓病

【障害】

・症状の程度により減塩や低たんぱく質などの食事制限が不可欠になる

【予防・改善方法】

・塩分制限、血圧の適正化、水分管理、低たんぱく質が重要となる

【治療】

・たんぱく質、水分、食塩、カリウムなどの制限が必要

・慢性腎不全→尿毒症症状→人工透析療法(血液・腹膜)

【療養上の留意点】

・透析療法が必要な場合身体的、精神的負担を理解し医療関係者と連携しケアプランを検討する


肝臓病

【症状】
慢性肝炎・・初期は症状は呈さないことも多い 肝機能の低下により、食欲不振・腹部膨満・黄疸などが 出現。
肝硬変の悪化・進行により腹水・浮腫・黄疸・肝性脳症 などの肝不全症状を呈する
【治療】ウイルス性肝炎→インターフェロン 肝硬変→進行予防が中心。肝細胞癌リスクが高くなる

 

2018年7月31日 (火)

個の確立と共同体

群れずにいられない人

やぶなーすさんという人の作成したモーメントを読んで、いろいろ考えたことや思ったことを書きます。

やぶなーすさんの言及していることは、個が確立していない人は群れを作らなければ安心できない、また他者に憑依してトラブルを起こすということです。

まあそれについて掘り下げて考えることは今回しません。

私が言及したいのは、以前に『脳・戦争・ナショナリズム』という本に書いてあったことで、多くの人が誤解している認識について触れていたことです。

個が確立するとはどういうことなのか。

『脳・戦争・ナショナリズム』は中野信子、中野剛志、適菜収氏らの対談をまとめたものです。なかなか面白いのでオススメです。

脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 (文春新書) [ 中野剛志 ]


この本ではアメリカの社会学者、ディビッド・リースマンの見解を中野剛志さんが紹介します。

ざっくり言うと

日本人が集団に固まりやすいのは日本人特有の欠点だと言う話がよく言われます。しかしリースマンのアメリカに対する分析ではちょっと違った視点が見えてくる。リースマンは人を内部指向型、他人指向型などに分類します。

そこで内部指向型の人間とは個人的な人間のように思われてしまうかもしれませんが実は違います。内部指向型人間とは、所属する共同体の価値観を自分の中にしっかりと持っていて、それに従ってぶれずに動けるのだと。

そして他人指向型人間とは、共同体から切り離された個人だそうです。自分の中に確たる価値観を持っていないので、他人の振りを見て動くしかない。

そして、アメリカ社会はリースマンによるともはや共同体から切り離された個人が増えすぎて他人指向型で順応しやすい、流されやすい人が増えているということでした。

これって日本でよく言われていることって全然違いますよね。

なんだか共同体にとらわれないで自由になると個人が確立するかのようにともすれば誤解されがちですが、実は逆なんです。

家族、町内会、職場そして国家。

共同体のレベルはいろいろありますが、個人がしっかり確立して流されない人間になるためには伝統とか文化とかをしっかりと受け継がないといけないということです。

もし日本人が他人に流されやすい人が多いというなら、それは日本の家族とか地域共同体とか国家とかの枠組みが壊れたからですよ。

左翼とかがよく勘違いしてますが、日本とか日本人とかの枠組みにとらわれないようにすればもっと個人が確立するわけではありません。日本や日本人という枠組みを意識しないと流されやすい人間が出来上がるだけ。もっと集団主義になるんです。

多様な価値観を実現するためにも、日本という枠組みを大事にしないといけないわけです。

だいぶ変質しましたが、日本には国土があって日本人ながらの家族観があって、日本語を使い、日本語文化があり、元号を使い、日本型雇用や商習慣があるわけですから、大事にしないといけないわけです。

日本人には日本人として生まれただけで与えられた価値があるのです。




2018年7月23日 (月)

重度の熱中症の病態についての解説



2018年7月 1日 (日)

香山リカは人を病気だと決めつけるな!

自称精神科医の支離滅裂
自称香山リカの主張があまりにも根拠薄弱なこと、思考の様式が支離滅裂なことを書いてきました。

以前に出版した「うつと言いたがる人達」も酷かったことなのも記事で触れておきました。
http://osaka-mirai.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-7cd4.html
本についたアマゾンレビューは重要なのでもう一度引用しておきますね。

「同業者として、あえて書かせていただきます。

症状の程度やその質に違いこそあれ、あらゆるうつ状態で苦しむ人々のために。

僕は精神科医として週5日の外来診療をこなしており、おそらく立教大学の勤務とかけもちの香山リカ先生の「豊富な臨床体験」より遥かに多数の患者さんの診療にあたっています。

香山先生のうつ病についての本を読むたびに感じることは、「こんな患者さんは見たことがない」という違和感です。とくにうつ病を理由に好きな職場に移りたいと主張する患者さんがいて、ごね得になっていると指摘し、「モンスターペイシェント」と比較する下りには目を背けたくなりました。

僕はうつ病の患者さんの職場環境の調整にもあたりますが、「人気の職場」をあえて希望し、その願いがかなう、というケースにほとんど出くわしたことがありません。職場の環境調整に当たっては、職場と、職場の産業医、そして本人との十分な話し合いや意見交換を要します。もし復職後に職場が変わるなら、どのようなストレスが予想されるか、ということを入念に検討するのです。

人気の職場」を選ぶことができる心理的な余裕のある「うつ病」のかたは思い出すことができません。たいていは本人にとって心理的負担や責任の少ない職場に移ることになるからです。いったいどういう話し合いをしたら「人気の職場」に移ることになるのでしょうか。

本人が望むから「人気の職場」に移るなどということは、「うつ病」の養生の上からも望ましくありません。香山先生の精神科医としてのご経験はまったくもって不思議なもので、一般的とは到底思えません。「うつ病」の職場復帰にあたり、そのような「人気の職場」にうつるなどということは私の経験上、ほとんどないとはっきりいっておきます。

さらに言わなければならないことは、「うつ病」になりたがる人そのものも僕はほとんどお目にかかったことがありません。職場にそのような診断書を出すということはそれなりの勇気を要するものです。というのは、診断書が出たあと、職場はその人を再び責任のある仕事を与えたり、昇進させることに慎重にならざるを得ないからです。そういう立場に身をおくことを誰が喜ぶのでしょう。

患者さんは苦悩のあまり、それでも診断書を職場に出さざるを得ないのです。この本を読む限り、香山先生はそのような患者さんの葛藤や苦しみに想像力をお持ちとは全く思えません。香山先生は啓蒙活動のおつもりなのでしょうが、このような本を出すことは偽善であり、売名行為だと思います。精神科医のご友人もお持ちのようですが、皆さんだれも彼女に意見してあげないのですね。冷たいご友人のように感じてしまいます。」

同じ精神科医に、ここまでのことを言われるようではこの人はもう医師としての資質を著しく欠いた人間であると判断せざるを得ないのではないでしょうか?

アマゾンのレビューとして寄せられた意見だけでなく、他にも精神医療や学問に携わる方から香山の言動を疑問視する声を聞いています。

今回は香山リカの発達障害本ではなく、これまでの経歴や言動から香山リカがどのような人物なのか考えていきたいと思います。



まず、香山リカの大きな問題点は精神科医として、他社を心の病気扱いすること。



これはかなり以前の発言ですが、精神科医としての職業倫理は彼女にはないのでしょうか。
原発推進をすることは一つの考え方であって病気ではありません。あろうことか精神科医の肩書を持つ人が人を病気だと決めつけるならその時点で医師失格なのです。
本当に心の病気を持っている人にも失礼です。

本当ならとっくにメディアから締め出されていなければおかしいのです。


また、ある精神科医は言います。
「精神科医という職業の印象を著しく毀損した、テレビ御用達文化人です。この年齢で非指定医とか、仕事してない証拠」

とのこと。

精神保健指定医は精神保健福祉法が定めた資格です。医療保護入院や措置入院を行う権限がある重要な資格です。

ただの売名屋程度のものでしかありません。
診察もしていない人を病気だと決めつけるくせに、苦しんで自分は発達障害ではないかと感じて病院に行く人を馬鹿にするような本は出すんですね。

まったく腹立たしいです。



2018年6月30日 (土)

自称精神科医の支離滅裂

前回記事 自称精神科医の発達障害本が酷すぎた件
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/2056707/2063857/121472687

の続きなのですが、この本はやっぱり酷いです。
間違った知識や偏見もありおかしいのですが、何が酷いかというと構成が酷い。

文章が支離滅裂なのです。

知能が幼稚というのか、精神状態がおかしいというのか、とにかくまともな人が書いたとは思えない本です。

例えば
第5章には製薬会社が発達障害治療薬の市場を狙っているという節が入ります。
自閉症スペクトラムについては有効な薬はないが、ADHDには神経伝達物質の不足を補える薬があります、的なことを書いています。

そこからおとなのADHDに有効な薬を求めて診察室を訪れる人がいる、と続きます。

そこからメディアのプロモーションによって自分が発達障害であるかもと疑いを持ち薬を処方される人もいるはずだ、と主張する。

そして、それは一見いいことのように思えるが実はカナダ予防学会では子供に対して発達障害のスクリーニング検査をすることは推奨されていないのだ、と主張が続いていきます。


???

え?となりませんか?

私は本を読んでいて意味がわかりませんでした。

製薬会社が発達障害治療薬のシェア獲得を狙っている話から、大人で発達障害治療薬の処方を受けたい人がいると続きます。ここまではまあわかります。

それがなぜそこから子供に対する発達障害スクリーニング検査の是非になるのでしょうか?

まったく意味不明です。そこから大人の発達障害が疑われる人に薬を処方することの是非の話に流れていく意味がわかりません。

私の要約が下手だからわからないわけではないと思います。文章をそのまま引用しても自分で書いていた嫌になるのでしたくないのです。

178ページでこういう意味のわからない文章を書き散らかしながらも、ADHDには有効な治療薬があるとは一応書いています。
しかし、185ページ「発達障害には有効な薬物療法などがあるわけではないので」(本文から引用)ADHDの診断をする意味があまりないなどと書いています。

ちょっと前に自分が書いていたことも記憶から消えたのでしょうか???

しかも、脳の発達に厳密な検査をする装置などがないので発達障害かどうかが正確にわからないなどとこの本では繰り返しているのですが、
発達障害の検査を受けた時の話
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/2056707/2063857/120633460
で書いたのですが、知能検査でもすれば顕著に発達障害の兆候が見られる人はいます。まあ微妙な人もいるにはいるのでしょうが、発達障害を検査で見極めることはある程度可能なのです。

私はかろうじて一般就労が可能なレベルの発達障害ですが、検査では顕著に発達障害の兆候が見られたので、先生は迷いなかったかと思います。

全体を通して、香山リカとか言う人は

発達障害の診断、治療にまったく無知無理解なまま本を書いているのではないか?

と思わざるを得ないような内容でした。

ほぼ無価値です。こんな人の本を読んでもまったく発達障害について理解はできないかと思われます。





発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 [ 借金玉 ]

価格:1,512円
(2018/6/30 22:41時点)
感想(1件)


2018年6月29日 (金)

自称精神科医の発達障害本が酷すぎた件

香山リカとか言う自称精神科医が言論活動をしてるのはかなり昔からですが、相変わらずおかしな事ばかり言っているそうです。

昔は「新型うつ」などと言う言葉を作ってうつ病への偏見を煽っていたのが記憶に新しい。


「新型うつ」は若者のわがままか?
http://synodos.jp/society/14551

という記事で香山の主張の根拠の薄弱さが明確に指摘されています。


「まず、指摘しておきたいのは、「新型うつ」という言葉や概念は、病名や診断名といった医学の専門用語ではないことです。2007年ごろからメディアを中心に広まった言葉で、精神科医の香山リカさんが使い始めてから広がっていきました。

 

「増加する新型うつ」といったようなことが言われますが、「新型うつ」の増加を示す調査はありません。病名でも診断名でもないわけですから、調査がされたことがありません。また、この言葉は日本独自のもので、海外では全く使われていません。

 「うつ病」の一般的によくある言説は、生真面目な人がなりやすいといったものや、一日中、抑うつ気分が続く、やる気が起きないものだろうと思います。「新型うつ」の言説を支持する人たちの中には、こういったうつ病を「従来型うつ」と呼ぶ人もいます。

 それに対して「新型うつ」は、「わがままで不真面目な人」だとされます。会社を休んでいるのにもかかわらず旅行に行ったり、会社でうまくいかないことを上司や同僚の責任にするなど、非常に不真面目なものとして描かれます。」

記事の全文を読んでいただければわかりますが、香山は従来のうつ病で普通にみられる症状を新型うつなどと言う言葉をでっち上げて、若者のわがままという方向に持っていったのです。

その論のいい加減さは、香山の本のアマゾンレビューでも酷評されています。

『「私はうつ」と言いたがる人たち』についたAmazonレビュー

「同業者として、あえて書かせていただきます。症状の程度やその質に違いこそあれ、あらゆるうつ状態で苦しむ人々のために。僕は精神科医として週5日の外来診療をこなしており、おそらく立教大学の勤務とかけもちの香山リカ先生の「豊富な臨床体験」より遥かに多数の患者さんの診療にあたっています。香山先生のうつ病についての本を読むたびに感じることは、「こんな患者さんは見たことがない」という違和感です。とくにうつ病を理由に好きな職場に移りたいと主張する患者さんがいて、ごね得になっていると指摘し、「モンスターペイシェント」と比較する下りには目を背けたくなりました。僕はうつ病の患者さんの職場環境の調整にもあたりますが、「人気の職場」をあえて希望し、その願いがかなう、というケースにほとんど出くわしたことがありません。職場の環境調整に当たっては、職場と、職場の産業医、そして本人との十分な話し合いや意見交換を要します。もし復職後に職場が変わるなら、どのようなストレスが予想されるか、ということを入念に検討するのです。「人気の職場」を選ぶことができる心理的な余裕のある「うつ病」のかたは思い出すことができません。たいていは本人にとって心理的負担や責任の少ない職場に移ることになるからです。いったいどういう話し合いをしたら「人気の職場」に移ることになるのでしょうか。本人が望むから「人気の職場」に移るなどということは、「うつ病」の養生の上からも望ましくありません。香山先生の精神科医としてのご経験はまったくもって不思議なもので、一般的とは到底思えません。「うつ病」の職場復帰にあたり、そのような「人気の職場」にうつるなどということは私の経験上、ほとんどないとはっきりいっておきます。さらに言わなければならないことは、「うつ病」になりたがる人そのものも僕はほとんどお目にかかったことがありません。職場にそのような診断書を出すということはそれなりの勇気を要するものです。というのは、診断書が出たあと、職場はその人を再び責任のある仕事を与えたり、昇進させることに慎重にならざるを得ないからです。そういう立場に身をおくことを誰が喜ぶのでしょう。患者さんは苦悩のあまり、それでも診断書を職場に出さざるを得ないのです。この本を読む限り、香山先生はそのような患者さんの葛藤や苦しみに想像力をお持ちとは全く思えません。香山先生は啓蒙活動のおつもりなのでしょうが、このような本を出すことは偽善であり、売名行為だと思います。精神科医のご友人もお持ちのようですが、皆さんだれも彼女に意見してあげないのですね。冷たいご友人のように感じてしまいます。」

香山の論は同業の専門家から見ても話にならない水準のようですね。



そして今度は『「発達障害」と言いたがる人たち』という本を出していて、その内容のあまりのいい加減さに私は空いた口が塞がりませんでした。

香山いわく、発達障害という語がブームになり、安易に発達障害の診断を受けてしまう人が多いように感じるとのことです。

なんと病院によってはわずか15分の診察で発達障害と診断されてしまうので、その診断根拠もいい加減なものだと言います。

しかし、香山の言うようなことなどまずあり得ません。ほぼ大概の医師は発達障害が疑われた場合は知能検査を行い、生育歴と照らし合わせて診断しています。

香山が新型うつを言い出した時と同じように、作り話としか思えないような話で発達障害への診断や治療に対する偏見を煽っています。

ADHDのコンサータ、ストラテラの投薬治療についても曖昧な話で誤解を招くような文章が書いてあります。というか薬物の名前さえ書いていないのですが。

必要に応じて治療薬を使い日常生活を円滑に送れるようにするサポートは必須であると当事者として感じますが、香山は「発達障害を言い訳にしたい人たちのために、医師もいい加減に診断をしている」と言わんばかりのスタンスで、さらに製薬会社の陰謀があるかのように臭わせ、投薬によるQOLの改善があることは読者に伝わらない構成になってます。

そもそも、安易に発達障害の診断を受けたがる人が大勢いるかのような香山の書き方ですが、それは存在自体が疑わしい。新型うつをでっち上げた時と同じように、話にリアリティーがないのです。

私はこれを読んで香山リカという人の評価をまた1つ下げました。

発達障害に関する本を買うならこういうのを買いましょう。

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 [ 借金玉 ]

価格:1,512円
(2018/6/30 00:31時点)
感想(1件)

2018年6月19日 (火)

避難の時はお薬手帳を

昨日の地震はやはり余震が続いています。

まあ余震だけだったらいいのですが、昨日の震度6弱が「前震」でこの後「本震」が来たらと思うと怖いですね。
大阪は水道管の劣化が進んでおり、火災があちこちで起こっている時に水の供給が途絶えていると火が消せません。

水道管の更新は災害に対する強靭化のためになんともしてでも進めておく必要があります。

日頃からハード面での防災を主張している私ですが、重要なのはハード面だけではありません。

ハード面での防波堤の整備さえ無駄だと言う輩は論外ですが、防災はハードとソフトの両面を考えておく必要があります。

例えば、個人で災害用持ち出し鞄を準備されてる方もいると思いますが、これも重要な役割を持ちます。何かあったとき食料等を供給するのは自治体や行政の役割ですが、個人個人で非常用食料等を準備している人が多いと、それだけ行政は別のことにもリソースを割けるようになります。自分が困らないようにするだけではなく、他の人を助けるためにも最低限の備えは重要だということです。

東日本大震災の際にはいろんな方が災害救助、ライフラインの維持提供に動かれた訳ですが、今回はそこで重要だった1つの要素を紹介します。

それはお薬手帳の役割です。

薬局や病院で薬を処方してもらう際はなるべくお薬手帳を持つように奨励されていますよね。

あれは災害時にも重要な役割を果たします。

東日本大震災時の被災地の状況は、津波により医療機関・薬局そのものやカルテなども失われる事態があちこちで起こっていました。

医療スタッフも頻繁に交代します。

薬の量や種類は限られていて、頻繁に変わります。避難場所も移動が頻繁です。

こういった厳しい状況の中でお薬手帳を持つこともできず、命からがら避難された方が多かったのですが、幸いにしてお薬手帳を持って逃げれた方はなかった手帳の記載情報によって処方や医薬品の選択、代替薬の提案に非常に役立ちました。

震災直後の3月末に気仙沼に派遣された薬剤師はこう言います。
「医師は他院の患者を診察するのにカルテ・薬歴がない中、お薬手帳だけが情報源となっていました。他院の患者が来院すると、診療科に行く前に薬局で薬剤師が使用薬に関する聞き取りを行い、調剤可能な市立病院の採用薬に変換してその情報を患者に持たせて診療科に行ってもらっていたので、正確な情報を医師に伝えることができ、通常の10倍の患者が集中する中スムーズに診療が進みました。」
とのこと。

災害が大規模化すると避難も長期化しますが、このような状況下でお薬手帳は大活躍するのです。

避難した方で慢性疾患、例えば糖尿病や高血圧などの方はすぐに診療が必要になりますが、お薬手帳を持ってない方には処方のたびに投薬内容が変わるなどがあったそうです。

災害対応の中長期では、認知症の方が本人希望でお薬管理をしていて、血圧がなかなか下がらないという状態で避難生活をされていましたが、お薬手帳は持っていてくださったので処方履歴から服薬状況を分析し、改善につながった例等があります。

別の認知症の方では様々な医療チームから二重三重の投薬を受け手いたところ介護士が気付き、薬剤師に相談を持ちかけてお薬手帳を作成し問題を解決したという事例もあります。

さらに避難が長期化するフェイズになると二次避難や転居等が増えますが、医療機関の引き継ぎにお薬手帳は欠かせません。

手帳というアナログな媒体であるが故に誰でも参照しやすく多くの職種で共有できたこと、患者が長期避難で精神的に不安定なところを、お薬手帳でこれまでの服薬を伝えるツールに使えて安心できた等のメリットが確認されました。

今後は部分的にITを活用していく等の運用も考えられています。
まず大きな災害がなければいちばんいいのですが、災害は忘れた頃にやってくるもの。
余震に警戒が必要な地域の方もそうでない方も、お薬手帳の存在は気に留めておいてくださいね。



2018年6月11日 (月)

発達障害は個性ではなく障害です

「私は発達障害は個性だよ」と笑顔で言ってくる人を相手にしません。

なぜならその人が発達障害当事者の抱える困難にあまりにも無頓着だからです。

発達障害者が生きやすくなるためには発達障害の特性を社会に知ってもらう必要があります。
発達障害の特性を理解できる人が増えればADHDの遅刻癖を怒ってなんとかしようなどという人も減るでしょう。
しかし、ADHDに限って言っても締め切りを守るのが難しいとか物事を順序だてて考えるのが苦手とか落ち着いて座っていることが難しいなどの日常生活上の困難があります。二次障害で苦しんでいる人もいます。

現状はそうした問題を解決するためにまずは通院して診断してもらい治療や訓練、福祉サービスを受けるしかないのです。

発達障害のライフハックを紹介して話題の借金玉さんも本の中でもコンサータを服用していると書いておられます。

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 [ 借金玉 ]

価格:1,512円
(2018/6/9 13:37時点)
感想(1件)

この本で紹介されているテクニックは発達障害でない人でも使いまわしがきくとても有益なものですが、それでも服薬などの治療的なアプローチも受けておられますよね。

「発達障害は障害ではなくて個性なんだよ」と言われても、現実に困ってるんだよとしか思えません。二次障害でうつ病やパニック障害になってしまうような障害を個性と呼べますか?
そんなことを言う人は発達障害者が困難を抱えていることも正しく世の中に伝えてもくれません。

発達障害者は障害を抱えているがゆえに困っている、ということが世の中に伝わらないとだめなのです。

また、発達障害者が医療を受けていることに対しても「そんなの必要ないのではないか」という意見につながりやすいですよね。困りごとを訴えても甘えだととられかねないですよね。

そういうのが困った現状を固定化しかねないと思います。
私たちは実際にこんなことを言われています。



発達障害のことを何も理解できないという人もいてそういうのにも困ってしまうのですが、個性というカテゴリに入れたがろうとする人も私は迷惑に思っています。

そういう甘いものではない。

2018年6月10日 (日)

世に訴えかけたワクチン活動家

反ワクチン運動の真実 死に至る選択 [ ポール・オフィット ]

価格:3,024円
(2018/6/10 22:20時点)
感想(0件)

『反ワクチン運動の真実』は欧米における反ワクチン運動と医療との戦いをあらかた網羅した本です。

そもそも予防接種は天然痘に対してジェンナーという医師が牛の乳しぼりをしている人から牛痘にかかった人は天然痘にかからないという話を聞いたことから、種痘で免疫をつける方法を開発したというところから歴史が始まります。

まあこのジェンナーという人も身内を実験台に使ったりだいぶ変わった人だったみたいですが。

とにかくこの種痘というのも普及し始めはだいぶ大変だったみたいです。
牛の牛痘からワクチンを作るので、「種痘を打ったら体が牛になる」などと言っていた連中がいるそうです。

いつの時代もおかしな人はいるものですね。

もっとも昔の医療は手術の時も消毒しなかったし病気になったらとにかく寫血(体を切って血を出す治療)していたので、問題も多かったわけですが。

何はともあれ人類は種痘を確立することで天然痘を撲滅させたわけです。

まあワクチン普及も紆余曲折があり、村中璃子氏も「新しいワクチンが開発されると絶対に反対する人が出てくる」と反ワクチン運動について言及していました。

日本ではあまり言われないですが欧米ではワクチンによって自閉症になるなどという捏造論文を書いた医師のせいで百日咳や麻疹などの接種率が低下して救えたはずの命が救えなかったという悲劇が何度も起こっているそうです。

毎回テレビに出てきてワクチンの危険を煽り、糖尿病などの慢性疾患になるだとか自閉症になるだとか執拗なまでに繰り返している人がいて、人々に恐怖を与えています。

そんな中、世の中に貢献したワクチン活動家も存在します。

ジョン・サラモネという人です。
彼は大学で政治とジャーナリズムについて学び、政府職員としてのキャリアもありました。
そんなサラモネと息子のデイビッドを悲劇が襲ったのは1990年のことでした。

ワシントン郊外の病院でいくつかのワクチンを接種したデイビッドは、2週間後に体に異変が表れます。

寝返りがうてなくなり、そのまま両足が動かなくなってしまいます。

病院で検査を受けるものの原因が特定できず、右足に麻痺が残ってしまいます。

その後のさらに詳しい検査で、デイビッドは生まれつき免疫の弱い先天性免疫異常であり、その状態で経口ポリオワクチンを接種してしまったためにポリオワクチンによる麻痺が残ったことが判明したのです。

当時、スウェーデン、フィンランド、カナダなどではより安全性の高い不活化ワクチンが使用されており、副作用のリスクを抑えながらポリオを撲滅させていたのですがアメリカではまれに危険な副作用のある経口ワクチンが使われていたのでした。

ワクチンについて事前に聞かされていなかったサラモネはそのことや医師への憤りはあったものの、事実を知り同じような目にあう子供をなくすべく活動を開始します。

彼がしたことは予防接種実施諮問委員会の説得と、米国小児科医師会へのブース出展でした。こうしてサラモネは関係機関への説得を続け、ポリオの予防は経口ワクチンよりも不活化ワクチンを使用した方が安全であるとデータに基づき主張し続けたのでした。

サラモネの活動は、当初は世間や議員からもあまり相手にされなかったのですが、ワシントンポストがサラモネの活動を取り上げたことにより注目を浴びることになったのです。

こうして1998年に予防接種実施諮問委員会は不活化ワクチンを採用したので、弱毒化生ワクチンを原因とする麻痺は無くなりました。

ポリオを予防するためならまれに麻痺を起こす子供がいても仕方がないかのように考えていた政治家達も、サラモネの地道な活動には耳を傾けたのです。

こうした『ワクチン安全活動家』の功績は多大なものがあります。地道な対話やデータに基づく主張が結実したのであって、これはいたずらに不安を煽り、データを無視し、医療者やワクチンを受けさせようとする親を攻撃する反ワクチン活動家とは対照的なものがありますね。



日本でも反ワクチン活動家の悪質さはアメリカには負けていません。

またホメオパシーなる民間療法を信奉する団体は日本にもいて、ワクチンで自閉症になるなどという使い古されたデマを今でも垂れ流しています。

以前の記事でも上げましたが、こうした状況は医療従事者が地道に説得したり、メディアを見方につけないとなかなか打破できないでしょう。

すでに子宮頚がんワクチンについてはメリットを積極的に告知していくという医療機関も出て来ましたので、状況の好転を祈ります。

2018年6月 9日 (土)

発達障害者の時間差気付き

Twitterで発達障害の特性についてツイートがバズっていました。

けっこう同じ経験したという人の声が多く寄せられたので、本当に発達障害の人はこういう経験をよくしてるのかもしれませんね。

元ネタはこの本です。

これからの発達障害者「雇用」 専門キャリアカウンセラーが教える [ 木津谷 岳 ]

価格:1,620円
(2018/6/9 12:00時点)
感想(0件)

中から引用すると
「発達障害者は、記憶や知識の検証・整理・、感情の解消などに時間がかかって、処理が遅くなってしまい、さらに、現実社会では複数の事柄が次々に発生するので、追っかけ追っかけやっても追いつかない事態になってしまいます。

しかし、理解できていないわけではないので、仕事中に応えられなかったことを後になって時間差で気づきます。後から出てくるので「あぶり出し型脳」と自虐的に語る当事者もいますが、研究者の間では、「情報のまとめ上げ困難」といわれ、最近定説になりつつあるようです」

とのこと。他にもそうだったのかと腑に落ちる話が多かったのでこの本はおすすめです。



こういう体験を私は日常的によくしているような気がします。
特に仕事中はいろいろなことが起こって何かあったときは緊張が高まってます。

いろいろなことを周りから言われて、その言われた時は頭の中で考えがぐるぐる回って整理できてません。

それで後になってから「あ、そういうことをあの時あの人は言いたかったのか」とふと気づく時があります。
そのときは30分から1時間くらい遅れてやってくるので、まあだいたい手遅れだったりするんですけどね。

私の場合はだいたいそういう風に気付いたときは次に生かそうと思って終わりにしています。

本当に定型発達の人はこういう経験がすくないのか詳しいデータまでは本にありませんでしたが、研究者の間でそういわれているということはそうなのでしょう。また詳細に分析したデータが出てくるのを待ちたいですね。

私は普段からいろいろな考えが浮かびすぎて頭の中が混沌としているので、素早い判断や情報を瞬時に統合するという作業は本当に苦手です。

仕事の内容によっては発達障害の人はこの情報のまとめ上げ困難の部分がネックになって仕事についていけないことがあると思うのでこれから就職活動をする人は自分にどういう傾向があるのかをよく理解したうえで活動したほうがよさそうですね。

本によると大学生とかでも支援に力をいれている大学なら就労支援サポートの事業所と提携してソーシャルスキルトレーニングや職業訓練など様々な支援を受けれることもあるみたいなのでそういうサポートは今後充実していってほしいと思います。

子供の虐待のニュースが大きな話題になりましたよね。
子供と違って職場で適合できない発達障害や精神障害の人はなかなか冷たい目で見られてしまうということもありますし、いじめやパワハラで引きこもってしまう人もいるわけですが・・
そこまで障害者のことを理解して受け止める余地は今の社会では少ないのでしょう。
それでも受けれるサービスなどはありますのでサービスにアクセスしやすくなればいいですね。

より以前の記事一覧